2017年を振り返って

ミラーレスカメラにとって、2017年は?

 今年一年を振り返ると、例年と比べ、新たに投入された機種はやや少なかったといえます。

 しかしその一方で、リリースされた機種の多くは、上級~フラグシップ機であり充実した一年でありました。

 こうした傾向は、2017年だけの特徴なのかもしれませんが、おそらくはデジカメ全体が高機能・高付加価値モデルへとシフトしていることの反映であるように思います。




2017年のベスト・ミラーレスカメラ

選択のポイントと視点

 今年、新たにリリースされたミラーレスカメラは、2018年1月に発売開始となるLUMIX DC-G9を加えると、11機種でした。

 「ベスト・ミラーレスカメラ」として選ぶ機種は、その年を代表するようなミラーレスカメラであり、後々の記憶に残るカメラとしました。

 そのため、やや厳しめの選択となるため、場合によっては該当機種がないことも考えられます。

 また、基本的にはブラッシュアップされた機種ではなく、新しいモデルとして投入されたカメラとなります。

ベスト・ミラーレスカメラは?

 上記の視点で見た場合、対象となる機種は、ソニーのα9 ILCE-9と、富士フイルムのGFX 50Sの2機種となってくると思います。

 α9は、フルサイズのイメージセンサーを搭載したフラグシップ機であり、文字通り「デジタル一眼レフのプロ市場」を視野に入れた初のミラーレスカメラとなります。

 もちろん、同等クラスのミラーレスカメラはこれまでにもありましたが、デジタル一眼レフを使用しているプロカメラマンが、追加ではなく置き換えの対象として検討することができるミラーレスカメラとしては、やはりα9がはじめてであると思います。

 もう一つのGFX 50Sは、言うまでもなく中判サイズのミラーレスカメラであり、フルサイズの約1.7倍の大型イメージセンサーを搭載したカメラということでは、唯一無二の存在になり得るミラーレスです。

 レンズも、23mm(35mm換算18mm相当)から120mm(同95mm相当)の5本の単焦点レンズと、32-64mm(同25-51mm相当)のズームレンズを同時にリリースしており、富士フイルムの意気込みが伝わってきます。

 どちらの機種も、「ベスト・ミラーレスカメラ2017」にふさわしい実力を備えていますが、フルサイズよりも大きいイメージセンサーの市場はまだこれから立ち上がるところであり、より多くのユーザーに関わってくるということを重視した結果、ソニーのα9 ILCE-9を選択致しました。




2018年の予想

2018年のミラーレスカメラのトレンドは?

 ミラーレスカメラにとって2018年は、デジタル一眼レフ市場に本格的に切り込む年となるのではないでしょうか。

 すでに、レンズ交換式カメラの中では、デジタル一眼レフからミラーレスカメラへの移行が進みつつありますが(参考記事:成長するミラーレス市場、縮小するデジタル一眼レフ市場)、その流れが、いよいよフラグシップ機の領域まで拡がっていくことが予想されます。

 注意が必要なのは、こうした流れはフルサイズ機市場だけにとどまるのではなく、フルサイズ機によって切り開かれることにより、APS-Cサイズやマイクロフォーサーズのエリアにおいてもミラーレスカメラの位置づけが進化していくということです。

期待されるトピックス

◎ニコンから新ミラーレスが登場。
いよいよ、新シリーズの登場です。新型マウントはフルサイズに対応していますが、フルサイズ機とともにAPS-Cサイズ機の登場も噂されています。
◎キヤノンからフルサイズ機が登場。
EOS Mシリーズ初のフルサイズセンサー搭載モデルがリリースされるものと思われます。
◎富士フイルムから新たなハイエンド機が登場。
電子ビューファインダーを内蔵したX-T2の上位モデルで、ボディ内に手ぶれ補正機構を搭載したX-H1が登場するものと思われます。
◎パナソニックから動画撮影力を強化したフラグシップ機が登場。
DC-G9の発売開始と並行して、フラグシップ機であるDC-GH5の動画撮影力をさらに強化したDC-GH5sが登場するものと思われます。
◎ソニーからはAPS-Cサイズの新機種が登場。
2017年はフルサイズ機のみがリリースされましたので、2018年にはα4桁シリーズなどAPS-Cサイズの機種が投入されるものと思われます。
◎オリンパスからはコンパクトサイズの新機種が登場。
2016年11月に登場したPEN E-PL8の後継機となるE-PL9が投入されるものと思われます。