フルサイズに舵を切ったニコン ~新型ミラーレスカメラを開発中

Nikon Df
Nikon Df
 8月29日付けの記事「ニコンのミラーレス戦略」の中で、ニコンは「既存の1シリーズを抜本的に強化する戦略」「フルサイズを視野に入れた新シリーズを投入する戦略」の岐路に立っている、と書きました。

 その後、ニコンの執行役員であった後藤哲郎氏のインタビュー記事「ニコンの新型ミラーレス」や、新たに出された情報を注意深く分析すると、ほぼ間違いなくニコンは「フルサイズに対応した新ミラーレスシステムのリリースに向けて準備を進めている」ものと思われます。

 ここでは、そうした状況を裏付けるインタビュー記事(海外サイトDPReviewに掲載)を紹介します。

 この記事は、過日に日刊工業新聞に掲載されたニコンの牛田一雄社長や、御給伸好常務執行役員のインタビュー記事を踏まえ、DPReviewが確認のためにニコンに問い合わせをした結果をまとめたものです。




新たなミラーレスカメラを開発中

 この一週間、ブログは「ニコンが新しいミラーレスカメラを開発していた」という記事で、爆発的にアクセスが集中しました。

 もともとの記事は、日刊工業新聞に掲載されていた記事に基づいていたため、私たちは確認のため、ニコンに公式回答を求めました。

 ニコンの広報担当者によると、

 「具体的な内容についてはお伝えできませんが、弊社は、ニコンの強みを活かした新しいミラーレスカメラを開発しています。
 光学性能や画像処理技術、強度、耐久性、操作性などを極めており、顧客が期待する性能を持ったカメラになるでしょう。」

 とのことです。

 具体的な中身については触れられていませんが、ニコンが新型ミラーレスカメラの開発を進めていることを「公式に確認」したことは大きいと思います。

 ニコンとしては、ミラーレスカメラ市場での現状に満足しておらず、存在感を大きく高めようとしているとのことです。 




中級からハイエンドクラスのデジタル一眼レフと競う製品

 さらに、ニコンのインタビュー記事によると、ターゲットにしている製品の概要をうかがうことができます。

 「ミラーレスカメラの製品としては、中級からハイエンドのクラスのデジタル一眼レフに挑戦しなければなりません。
 このジャンルの中で当社はトップを目指し、仮に売上が低下してもしっかり利益を確保できる製品展開をしていくつもりです。
 いわゆるスマホ世代に対しては、私たちは品質面で他社製品との差別化を図ったミラーレスカメラを提供していきます。
 当社の産業用レンズで使われている技術を最大限に活用し、ミラーレスカメラ用交換レンズにおいて、既存製品を品質面で凌駕するものとなります。」

 ニコンは、デジタル一眼レフにおいて、エントリークラスから中上級機、そしてフラグシップにいたる幅広いラインアップを展開しています。

 どれもが重要なセグメントですが、やはりミドルレンジからハイエンドクラスの製品が「ニコンらしさ」であり、利益面でも貢献しています。

 ミラーレスカメラにおいても、フルサイズに対応した製品を投入していくことで、このセグメントに力を入れていくことであり、これは、これまでのニコンの立ち位置からみても、自然な流れかもしれません。