カタログのここをチェック!

Nikon 1 V3の外付電子ビューファインダー
Nikon 1 V3の外付電子ビューファインダー
 これまで、「カタログのここをチェック!」として、イメージセンサーレンズマウント液晶モニターについて、選択のチェックポイントを見てきました。

 今回は「その4」として、「電子ビューファインダー EVF」について見ていきたいと思います。

 フィルム時代の一眼レフでは、ファインダーの内蔵は必須でした。とくにニコンF一桁シリーズのようなフラグシップ機では、ファインダー自体が交換可能となっており、撮影シーンに適したものに交換できるものも多く、そのことがフラグシップ機の条件でもありました。

 デジタルカメラも、最初期のものは、液晶モニターが標準ではありませんでしたので、構図を決めるための目安となるようなビューファインダーを搭載していましたが、カシオのQV-10以降は、液晶モニターが標準装備となり、このことがデジタルカメラの爆発的な普及につながったように思います。

ポイント3:電子ビューファインダー EVF

 デジタルカメラでは、必ず液晶モニターを搭載するようになったことで、逆にファインダーは、必ず搭載すべきものではなくなりました。それでもデジタル一眼レフは、「レフ」という名称が付いているように、光学ファインダーを内蔵していますが、ミラーレスカメラでは搭載していないものも少なくありません。

 それでは、電子ビューファインダーを搭載することで、どのようなメリットがあるのか、また、電子ビューファインダーのチェックポイントについて見ていきたいと思います。




電子ビューファインダーとは?

電子ビューファインダー
電子ビューファインダー。被写体の状態だけでなく、カメラの設定状況も確認することができます。
 電子ビューファインダー EVF(Electronic View Finder)とは、「小型の液晶パネル等をのぞき込むような形で見ることができるファインダー」です。

 最近のミラーレスカメラでは、オリンパスのOM-D E-M10 Mk3のように、ボディ上部の中央に設置するタイプや、富士フイルム X-E3のように、ボディ内部に内蔵させるものがあります。

 また、キヤノン EOS M6のように、オプションで用意されている電子ファインダーを脱着できるタイプのミラーレスもあります。

 電子ビューファインダーの表示内容は、概ね液晶モニターに表示されるものと同じ内容となっており、被写体の状況だけでなく、ISO感度やシャッタースピード、絞り値などのカメラの設定内容、機種によっては水準器を表示させることで水平を確認できるものもあります。

デジタル一眼レフの光学ファインダーとの違いは?

 デジタル一眼レフでは、フィルム一眼レフと同様に、光学式のファインダーを搭載しています。 

 「被写体を見る」という基本的な機能は、電子ビューファインダーも光学ファインダーも同じですが、その他の部分では違うとことも少なくありません。

 この違いは、ミラーレスカメラとデジタル一眼レフとの選択にあたって、大きなポイントの一つです。

電子ビューファインダーのメリット

  • 視野率100%での表示が可能。(光学ファインダーでは上級機のみ)
  • 実際に記録される画像を確認しながら撮影ができる。
  • 多くの撮影情報の画面表示が可能。
  • 暗いシーンでも明るく表示させることができる。
  • ライブビュー時や動画撮影時にもファインダの使用ができる。
  • 最適な場所に接眼部を設けることができる。
  • 技術発展により、コスト削減の余地が大きい。

電子ビューファインダーのデメリット

  • 実際の被写体を見ているわけではないこと。
  • 原理上、表示にタイムラグが発生する。
  • 電源が入っていない状態では表示されない。
  • 動きの速い被写体では、コマ送り表示になるものもある。




電子ビューファインダーの選択のポイント

 電子ビューファインダーの選択にあたっては、どんな特性を持っているかをしっかり見ることが必要ですが、メーカーによっては詳細な情報を公開していないところもあります。

 チェックポイントとしては、「パネル種類(液晶パネル、有機ELパネル、等)」「サイズ」「表示倍率」「画素数」「ファインダーフレームレート」が主な項目となります。

 たとえば、ソニーのα9(ILCE-9)に搭載されている電子ビューファインダーは、369万画素の0.5型有機ELパネルを内蔵しており、120fpsのファインダーフレームレートで表示します。表示倍率も0.78倍となっており、現時点ではトップレベルのEVFであると思います。

 電子ビューファインダーは、光学ファインダー以上に見え方の違いが大きいと思いますので、EVFを重視して選択するのであれば、店頭で実際に操作してみることをお薦めします。

電子ビューファインダーに適した撮影シーン、撮影スタイル

 もし、サイズや価格を気にしないのであれば、電子ビューファインダー内蔵の機種をお薦めします。

 しかし、実際には、より小型軽量のものや、より安価なものを求めることの方が、普通かもしれません。

 言い換えると、電子ビューファインダー対応に伴うメリットと、サイズやデザイン、価格面でのデメリットを天秤にかけることになります。

電子ビューファインダーのメリット

  • 両手、頭の3点でカメラを支えることにより、手ぶれしにくく安定的な姿勢での撮影が可能。
  • カメラを直感的に被写体に向けることができるため、望遠域での撮影でも被写体の追従が容易。
  • 視度補正機能を搭載しているため、頑強なしにしっかり被写体を確認できる。
  • 日中の屋外などの明るいシーンでも、クリアな画面で確認できる。

電子ビューファインダーに適した撮影シーン

  • 動きの激しい被写体の撮影。
  • 動画撮影も多用する。
  • 望遠域の焦点距離を多用する。
  • 比較的暗いシーンで、遅いシャッター速度の撮影が多い。

内蔵式のメリット、外付式のメリット

内蔵式電子ビューファインダーのメリット

  • 電子ビューファインダーを含めた一体的なデザイン。
  • トータルコストは比較的安価。
  • 防塵防滴面で有利。
  • 脱落等のリスクがない。

外付式電子ビューファインダーのメリット

  • 不必要なときには取り外しておくことで、小型軽量化が可能。
  • より進化した電子ビューファインダーが使える可能性がある。




主なミラーレスカメラの電子ビューファインダー

メーカー
EVF内蔵
EVF外付対応
EVF非対応
オリンパス
OM-D E-M1 Mk2
OM-D E-M5 Mk2
OM-D E-M10 Mk3
PEN-F
PEN E-PL8
PEN E-PL7
キヤノン
EOS M5
EOS M6
EOS M10
EOS M100
ソニー
α9 ILCE-9
α7II ILCE-7M2
α7RII ILCE-7RM2
α7SII ILCE-7SM2
α6500 ILCE-6500
α6300 ILCE-6300
α6000 ILCE-6000
ニコン
J5
AW1
パナソニック
DC-DH5
DMC-G8
DMC-GX7Mk2
DC-GF9
AW1
富士フイルム
X-E3
X-Pro2
X-T2
X-T20
X-A3