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Nikon 1 V3 液晶モニター
Nikon 1 V3 液晶モニター
 前々回「その1」ではイメージセンサーについて、前回の「その2」ではレンズマウントについて見てみました。

 今回は「その3」として、「液晶モニター」について見ていきたいと思います。

 撮影するとき、被写体がどのように写るのかを、実際に確認しながら撮影できることは、デジタルカメラの大きなメリットです。

 また、撮影した写真を、カメラだけで見て楽しむことができるのも、フィルム時代にはなかったことです。

 撮影時や撮影後に、重要な役割を担っている液晶モニターについて、チェックポイントを見ていきます。

ポイント3:液晶モニター

 ごく一部のものを除き、すべてのミラーレスカメラは「液晶モニター」を搭載しています。

 また、中級機や上級機では、「電子ビューファインダー」を内蔵したり、オプションで外付けできるようになっています。

液晶モニターのチェックポイント

 液晶モニターは、ミラーレスカメラにおいて大切や役割を担っていますが、その割にはデジカメ選びにおいて、あまり重視されていないように思います。

 液晶モニターのチェックポイントはいろいろとありますが、とくに目配りをしたいのは「サイズ」「画素数」「アスペクト比」「可動域」「タッチ対応」の5点です。




サイズ

 現行のミラーレスカメラでは、一番多く搭載されているのは3型の液晶パネルとなります。

 「3型」とは、画面の対角線の長さが3インチであることを示しています。1インチは概ね25.4mmですので、3型では対角線の長さが7cm6.4mmになります。

 なお、同じ3型液晶モニターでも、液晶パネルの縦横の長さは、アスペクト比(縦横比)によって変わってきます。

 ちなみに、イメージセンサーのサイズも「1型」「1/1.7型」「1/1.23型」など「型」という単位で表しますが、この場合の型はインチよりも小さく、たとえば1型イメージセンサーの対角長は概ね15.8mm程度です。これは、昔の撮像管を使ったカメラ時代の名残で、1型の撮像管で受光できる面積に相当するサイズということであり、受光部に相当するイメージセンサーは一回り小さくなります。

 液晶パネルは、大きければ大きいほど、画像は見やすくなります。その代わり、ボディサイズが大きく重くなってしまう可能性もあります。

 現在、一般的な3型液晶パネルは、バランスがとれているとともに、コスト面でもメリットがあるものと思われます。

 現行機種の中で、最大の液晶モニターを搭載しているのは、キヤノンのEOS M5と、パナソニックのLUMIX DC-GH5の2機種で、3.2型の液晶パネルが採用されています。

画素数

 同じ3型のパネルであっても、画素数の違いによって見え方は違ってきます。46万ドットや92万ドット、104万ドット、123万ドット、162万ドットなどがあり、最近は104万ドットのものが増えているように思います。当然ですが、画素数も多い方が、より精細感のある画像を表示させることができます。

 なお、イメージセンサーでは「画素数」と表すのに対し、液晶モニターでは「ドット」という表現を使う点に注意が必要です。

 この違いは、イメージセンサーの場合、一つ一つの画素にR(Red:レッド)G(Green:グリーン)B(Blue:ブルー)の色情報も含まれているのに対し、液晶モニターでは一つのドットに一つの色情報しか含まれていないことによります。

 たとえば、600×400の画素数を液晶モニターで表示するためには、一つ一つの画素にRGBで3つのドットが必要となりますので、600x400x3=720,000ドットの液晶モニターということになります。

 また、最近のトレンドとして、RGBの3色に加え、W(White:ホワイト)ドットを加えた、1画素4ドット構成のモニターが増えています。Wを加えることで、液晶モニターの輝度が上がり、明るい屋外での視認性を向上させることができます。

アスペクト比

アスペクト比
アスペクト比
 液晶モニターをチェックする上で、画面のアスペクト比も重要なポイントとなります。

 ミラーレスカメラのイメージセンサーは、ほとんどがアスペクト比3:2です。そのため、最大サイズで静止画像を撮影すると、縦対横が3:2の画像となります。

 そのため、液晶パネルで静止画像を表示させる場合、3:2のアスペクト比の液晶パネルであれば、画像を液晶モニター一杯に表示させることが可能です。

 これに対し、たとえば4:3のアスペクト比の液晶パネルでは、上下に表示しない部分が生じます。

 その代わり、空いたスペースに撮影日時やファイル名称などの情報を表示させることが可能となります。

 つまり、できるだけ撮影画像を大きく表示させたいのであれば、3:2のアスペクト比の液晶パネルが好ましいですし、画像表示部分に文字等を表示させたくなければ、4:3等の縦に余裕のある液晶パネルを選択することになります。

 また、数は少ないですが、アスペクト比16:9や16:10の液晶パネルを採用しているカメラもあります。動画撮影を重視するのであれば、こうした液晶モニターを搭載したミラーレスカメラにメリットがあるかもしれません。

 このように、撮影スタイルによって望ましい液晶モニターのアスペクト比は変わってきますが、静止画を中心とした一般的な撮影スタイルであれば、より画像を大きく表示させることのできる3:2の液晶モニターが望ましいように思います。 

可動域

 スマートフォンを含め、いわゆる「自分撮り」の撮影スタイルが一般的になったことも関連しますが、液晶モニターを可動式にしたものが増えています。

 とくに、エントリークラスのミラーレスカメラでは、ほぼすべての機種が、180°液晶モニターを反転させた撮影が可能になっています。

 可動方式としては、上下方向だけの「チルト可動」と、左右を含めた「バリアングル可動」のものがありますが、最近はチルト可動の方式が増えているように思います。

 チルト可動方式でも、可動軸が1軸では上側または下側に開くだけですが、2軸方式であれば、上下両方に可動させることが可能です。

 撮影スタイルの自由度の点では、上下のどちらかに180°、反対側に90°以上の可動域をもったものが優れています。

 ローアングルや頭上でのハイアングルなどを使いこなすと、普段とは異なるひと味違う撮影ができます。

タッチ対応

 液晶モニターを直接タッチして操作できるタイプのミラーレスカメラも増えています。

 スマートフォンの普及に伴い、液晶画面を直接触って操作するスタイルが定着してきています。タッチ操作も、メニュー操作だけにとどまらず、ピントや露出を合わせるポイントを直接指示するなどができるものもあり、使い勝手の向上に役立っていると思います。

 とはいえ、タッチ操作に対応することで、逆にボタン等が省略されている機種もあり、トータルでの操作性をしっかり確認した上で判断することをお薦めします。




主なミラーレスカメラの液晶モニター

メーカー
機種
サイズ
ドット数
アスペクト比
可動方式
タッチ対応
オリンパス
3型
104万
3:2
チルト式
上に85°、下に45°
オリンパス
OM-D E-M5 Mk2
3型
104万
3:2
バリアングル可動
オリンパス
OM-D E-M1 Mk2
3型
104万
3:2
バリアングル可動
オリンパス
PEN-F
3型
104万
3:2
バリアングル可動
オリンパス
PEN E-PL8
3型
104万
3:2
チルト式
上に80°、下に180°
オリンパス
PEN E-PL7
3型
104万
3:2
チルト式
上に80°、下に180°
キヤノン
3型
104万
3:2
チルト式
上に180°
キヤノン
EOS M6
3型
104万
3:2
チルト式
上に180°、下に45°
キヤノン
EOS M5
3.2型
162万
3:2
チルト式
上に85°、下に180°
シグマ
sd Quattoro
3型
162万
3:2
固定式
ソニー
α9 ILCE-9
3型
144万
4:3
チルト式
上に107°、下に41°
ソニー
α7II ILCE-7M2
3型
122万
4:3
チルト式
上に107°、下に41°
ソニー
α6500 ILCE-6500
3型
92万
16:9
チルト式
上に90°、下に45°
ソニー
α6300 ILCE-6300
3型
92万
16:9
チルト式
上に90°、下に45°
ソニー
α6000 ILCE-6000
3型
92万
16:9
チルト式
上に90°、下に45°
ニコン
J5
3型
104万
3:2
チルト式
上に180°、下に86°
ニコン
J5
3型
104万
3:2
チルト式
上に180°、下に86°
ニコン
AW1
3型
92万
3:2
固定式
ニコン
V3
3型
104万
3:2
チルト式
上に170°、下に87°
パナソニック
DC-GF9
3型
104万
3:2
チルト式
上に180°
パナソニック
DMC-G8
3型
104万
3:2
バリアングル式
パナソニック
DMC-GX7 Mk2
3型
104万
3:2
チルト式
上に90°、下に45°
パナソニック
DMC-GX8
3型
104万
3:2
バリアングル式
富士フイルム
X-Pro2
3型
162万
3:2
固定式
富士フイルム
X-T2
3型
104万
3:2
チルト式
上下・左右
富士フイルム
X-T20
3型
104万
3:2
チルト式
上に90°、下に45°
富士フイルム
X-E3
3型
104万
3:2
固定式
富士フイルム
X-A3
3型
104万
3:2
チルト式
上に180°、下に30°