ミラーレスカメラ カタログのチェックポイント

 ミラーレスを購入するとき、まずはメーカーのホームページで情報を集めたり、カタログを眺めたりするのではないでしょうか。

 最近は、カタログデータをダウンロードできるメーカーも多くなってきましたので、お店に行って実物を確認する前に、おおまかな感じをつかみやすくなっていると思います。

 とはいっても、カメラに詳しくない方は、カタログのどの部分を見たら良いのか、なかなかわからないのではないでしょうか。

 ここでは、ミラーレスカメラを選ぶときに、とくに注目すべきチェックポイントについてまとめてみました。

カタログは情報の宝庫

Canon EOS M100 カタログの仕様表
Canon EOS M100 カタログの仕様表
 カメラ選びにおいて、一番基本となる情報は、メーカーのホームページにすべて載っています。

 カメラメーカーが、カメラに込めたコンセプトや特長、今までのカメラと比べ何がすぐれているのか、といった情報が掲載されているのはもちろんですが、カタログを注意深く見ると、逆に不得意な点や、あえて省略された機能なども読み取ることができます。

 カメラ選びにおいて、実際に使っているユーザーの声や、ショップの情報も大切ですが、そうした情報を十分理解するためにも、まずはメーカーが提供している情報を丁寧にチェックすることが大切です。




カタログのここをチェック!

 それでは、ミラーレスカメラのカタログで、チェックすべきポイントを具体的に見てみましょう。

ポイント1:イメージセンサー(撮像素子)

 デジタルカメラで撮影される写真の画質は、3つのもので決まります。それは「イメージセンサー」「画像処理エンジン」「レンズ」です。

 「イメージセンサー」とは、レンズを通ってきた光を電気信号に変換する部品で、フィルムカメラにおけるフィルムの役割を果たします。

 「画像処理エンジン」とは、イメージセンサーが受けた光を写真のデータに変換するための部品で、フィルムカメラでは概ね現像所の役割にあたるものです。

 「レンズ」は、被写体からの光をイメージセンサーに集める役割を持っており、基本的な役割はフィルムカメラのレンズと同じです。

 イメージセンサーを見るポイントは、「センサーサイズ」「画素数」「構造」です。

 たとえば、キヤノンのミラーレスカメラ、EOS M100は、次のような撮像素子を搭載しています。

  「センサーサイズ」:APS-Cサイズ(22.3×14.9mm)
  「画素数」:総画素数は約2580万画素、有効画素数は約2420万画素。
  「構造」:CMOSセンサーで、デュアルピクセルCMOS AF対応。

センサーサイズ

 

ミラーレスカメラのセンサーサイズ
イメージセンサーのサイズ比較
 「センサーサイズ」は、大きければ大きいほど、より描写性能は高くなりますが、逆にカメラボディや対応するレンズは大きく、重くなります。

 ミラーレスカメラで一番採用されているのがAPS-Cサイズのイメージセンサーで、35mmフルサイズの半分程度の大きさです。面積が小さくなるということは、中心部分をトリミングすることになり、同じ焦点距離のレンズを用いても画角は狭くなります。

 たとえばAPS-Cサイズのイメージセンサーで50mmのレンズを使うと、35mmフルサイズで75mmのレンズを使用したときと同じ画角となります。

 ミラーレスカメラで一番採用されているのがAPS-Cサイズのイメージセンサーで、35mmフルサイズの半分程度の大きさです。

 イメージセンサーの面積が小さくなるということは、中心部分をトリミングすることと同じであり、同じ焦点距離のレンズを用いても画角は狭くなります。たとえばAPS-Cサイズのイメージセンサーで50mmのレンズを使うと、35mmフルサイズで75mmのレンズを使用したときと同等の画角となります。

 イメージセンサーのサイズは、APS-C以外にも、35mmフルサイズやマイクロフォーサーズ、1型などもあります。



サイズ
フルサイズ=1
画角
(50mmレンズ使用時)
フルサイズ
1
50mm相当
APS-C
0.44
75mm相当
マイクロフォーサーズ
0.25
100mm相当
1型
0.14
135mm相当




画素数

 「画素数」は、多ければ多いほど解像力は増しますが、逆に1画素あたりの受光量が減るため、高感度性能は低下します。

 画面で見るときには、それほど多くの画素数は必要ありません。たとえば、地デジ対応のフルHDテレビの画面一杯に表示するには、200万画素で足ります。4K対応であっても800万画素ですから、どのミラーレスカメラを用いても画素数の点で不足はありません。

 紙にプリントする場合には、さらに多くの画素数が必要となります。一般的に、A4サイズの紙にプリントするのであれば700万画素程度、A1サイズであれば1800万画素程度あれば、近づいても画素がわからないと言われています。

 ただし、デジタル写真はトリミングが容易にできますので、最終的に仕上げるときにトリミングをする場合には、さらに多くの画素数が必要となります。

 こうした点も含め、最終的な使い方も想定しながら画素数を選択することになります。

機種名称
サイズ
有効画素数
α9
ソニー
フルサイズ
2420万
α7RII
ソニー
フルサイズ
4240万
α7II
ソニー
フルサイズ
2420万
α7SII
ソニー
フルサイズ
1220万
α6500
ソニー
APS-C
2420万
EOS M100
キヤノン
APS-C
2420万
EOS M10
キヤノン
APS-C
1800万
X-E3
富士フイルム
APS-C
2430万
EM-10 Mk3
オリンパス
マイクロフォーサーズ
1605万
EM-5 Mk2
オリンパス
マイクロフォーサーズ
1605万
EM-1 Mk2
オリンパス
マイクロフォーサーズ
2037万
DC-GH5
パナソニック
マイクロフォーサーズ
2033万
DC-GF9
パナソニック
マイクロフォーサーズ
1600万
DC-GX8
パナソニック
マイクロフォーサーズ
2030万
J5
ニコン
1型
2081万
V3
ニコン
1型
1839万

 現行のミラーレスカメラでは、ソニーα7RII(ILCE-7RM2)が最も画素数が多く、フルサイズで4240万画素となります。

 ちなみに、トリミングでAPS-Cサイズに相当する部分を切り出すと概ね1900万画素に、マイクロフォーサーズ版に切り出すと概ね1060万画素に、1型版に切り出すと概ね600万画素となります。このことを見ても、いかにα7RIIの解像力が高いかがわかります。

構造

 「構造」は、撮像素子の基本的なハードウェア構造のことで、最近のミラーレスカメラではCMOSタイプのものが中心となっています。

 CMOSタイプということに加えて、受光率を高めるために、受光面の反対側に回路を設ける裏面照射型とか、撮像面に測距用の素子を構成することでオートフォーカス性能を高めること等に対応しているかどうかも、カタログを見ると記載されています。

 なお、構造の一つに、被写体の色情報をどのように取り込むのか、ということもあります。一般的にはベイヤー方式と呼ばれる構造となっていますが、シグマのFoveon X3ダイレクトイメージセンサーでは、一つ一つの画素が色情報も取り込める構造となっており、解像感の点では優位性があると言われています。