【新版】はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント(その3)

 いよいよ「【新版】はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント」も最終回となりました。今回は、カメラと一緒にどんなものを揃えたらよいのか、次のレンズ選びなどについて見てみます。

ポイント11:カメラと一緒に買うべきものは?

 ミラーレスカメラをレンズキットで購入した場合、あとはメモリーカードを揃えるだけで撮影することができます。バッテリーを充電して、すぐにいろいろと撮影してみるのでも良いと思います。
 メモリーカード以外で一般的に買われることが多いアクセサリーとしては、予備バッテリーやレンズフード、レンズ保護フィルター、三脚、外付フラッシュ、ストラップ、カメラケースなどがあります。
 これらのうちで優先順位を付けるとすれば、予備バッテリーとレンズフードを優先することをお薦めします。
 

レンズフード

 レンズフードについては、キットとして付属するレンズに同梱されていれば必要ありませんが、屋外での撮影ではクリアーな画像が得やすくなります。また、線図先頭に付けておくことで、一定の保護機能も果たすことができます。
 

予備バッテリー

 予備バッテリーについては、とくにボディ内充電に対応していないミラーレスでは、持っていると安心です。メーカーによってはやや値段が高く感じられますが、やはり純正品の購入をお勧めします。
 

フラッシュ

 フラッシュについては、多くのミラーレスカメラには内蔵されていると思いますが、内蔵型はどうしても光量が限られますので、暗いシーンなどではあると便利かもしれません。ただし、最近のミラーレスカメラはフィルム時代と比べて高感度性能が飛躍的に向上したことや、それに伴い、できるだけ自然光を生かした撮影が好まれてきたこともあり、使用するシーンは以前よりも少なくなっているかもしれません。また、機種によっては、外付フラッシュを接続するシューがないものもありますので、この点は注意が必要です。
 

レンズフィルター

 レンズフィルターについては、カメラと一緒に購入される方も多いと思いますが、最近のレンズはコーティングが改良されており、汚れや傷にも強くなってきています。また、レンズの光学特性からも、一番被写体側となる前玉は、よほど大きな傷がつかない限り、写りにはほとんど影響しません。レンズ保護フィルターも決して安くありませんので、付けることで得られる安心感と天秤にかけて決められると良いと思います。

ポイント12:一緒に買うべきレンズ、次に買うべきレンズ

 前回、ポイント10でも触れました通り、最初に購入するミラーレスカメラは、標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2本がセットになったダブルズームレンズキットでの購入をお勧めします。それが難しい場合には標準ズームレンズのキットが次善候補となりますが、いずれにしても、これらのレンズだけでほとんどの撮影シーンに対応することができますので、まずは1枚でも多く写すことをお勧めします。

 その上で、次に揃えるレンズですが、35mm版換算で30mmから75mm前後の画角をカバーしている単焦点レンズを検討されると良いと思います。

 具体的には、ニコン1システムであれば「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」、キヤノンであれば「EF-M22mm F2 STM」、オリンパスであれば「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」、パナソニックであれば「LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH. H-H025」、富士フイルムであれば「XF35mmF2 R WR」、ソニーであれば「E 50mm F1.8 OSS SEL50F18」あたりとなります。

 このタイプのレンズは、F値の小さい明るいレンズのため、被写体を浮かび上がらせるようなボケを活用した撮影など、表現の幅を持たせることが比較的容易にできます。また、開放F値が小さいため、暗いシーンでもシャッタースピードを稼ぐことができますので、手ぶれもしにくくなります。コストパフォーマンスでも優れており、交換レンズの中ではもっとも廉価なグループに属しています。

 デジタル時代に入ってから、とくにキットレンズの描写性能は格段に向上し、一般的な撮影では十二分の実力を発揮していますが、それでも標準レンズの幅広い描写力を得ることで、表現の幅が大きく広がると思います。

ポイント13:メモリーカードの選び方

マイクロSDカードに対応したニコンV3
マイクロSDカードに対応したニコンV3
 現行のミラーレスカメラはすべて、SDカード(機種によってはマイクロタイプ)に対応していますので、選択のポイントは、カードの容量と読み書き速度となります。

 まず容量についてですが、たとえば有効24メガ画素のキヤノン EOS M6では、一番データサイズが大きくなるRAW+JPEGのモードで、1枚当たり40MB程度となります。仮に4GBのカードであれば100枚、8GBであれば200枚の撮影が可能ですが、メモリーカードの価格もかなり安くなってきましたので、できれば16GB以上のカードをお勧めします。

 なお、パソコンを持っていない方は、JPEGをメインとした撮影になると思います。その場合には4GBのカードでも400枚以上の枚数を撮影できますので、これで十分かもしれません。
 静止画だけでなく、動画を多用されるのであれば、32GBや64GBも候補に入れると良いと思います。フルHD(60p)では、1時間の録画に16GB程度が必要となります。

 次にメモリーカードの読み書き速度ですが、CLASS10に対応しているものをお勧めします。とくに連写や動画撮影を使われるのであれば、読み書き速度が速い方が快適な撮影が可能となります。予算が決まっていて、読み書き速度と容量のどちらを優先するか、ということでは、もちろん使い方によりますが、どちらかといえば読み書き速度を重視された方が良いかもしれません。

 なお、最近はマイクロタイプのSDカードを採用したカメラも増えてきています。標準タイプのSDカードに対応したカメラであっても、将来性を考え、マイクロタイプのSDカードにアダプターを付けて撮影する、といった選択も考えられますが、このあたりは好き好きでかまわないと思います。




ポイント14:新品で買うか?中古で買うか?

 ミラーレスカメラは電気製品としての側面もありますので、基本的には新品で購入されることを強くお勧めします。

 デジタル一眼レフと比べ、ミラーレスカメラは比較的可動部分が少なくなりましたので、使用に伴う摩耗や損耗もそれほど大きくはありません。中古機種であっても、落としたりといった大きなダメージが与えられてなければ、問題なく使えるものも多いと思います。

 とくに最近は、ネットオークションも盛んですので、程度の良い中古機種を格安で購入できるチャンスもあるかもしれません。

 しかし、最初の1台として新品をお勧めするのは、たとえば動作音が気になったり、撮影画像の書き込みに時間がかかったりなど気になる点があったとしても、それが元々の仕様なのか、それともトラブルによるものなのかの切り分けが難しいからです。ある程度経験があれば、それなりに判断できることも多いのですが、はじめて購入された場合はわからないことの方が多いと思います。

 そういった場合でも、新品であれば、購入店やメーカーにも気軽に確認することができますし、最終的にはメーカー保証で対応していただくことも可能です。
 その意味でも、最初のミラーレスカメラは、新品がふさわしいと言えます。

ポイント15:パソコンは必要?

 もちろんパソコンは必須ではありません。しかし、ミラーレスカメラを楽しむのであれば、やはりパソコンがあった方が、格段に活用の幅が広がります。

 とくに、撮影の腕を上げるためには、撮った写真をカメラの液晶モニターでだけ確認するのではなく、大画面でしっかり鑑賞することをお勧めします。全体の構図だけでなく、細かいところの表現はもちろんのこと、手ぶれや被写体ブレなどにも気がつきやすいからです。大きな画面で見ることで、どこが良くて、どこを改善すべきかがわかると思います。

 また、パソコンを購入すると、画像の明るさやホワイトバランスを調整したり、トリミング等の加工も気軽に行うことができます。ミラーレスカメラはRAWモードでの撮影にも対応していますので、様々な処理を加えても画像自体の劣化はほとんど発生しません。最近はカメラ内でRAW現像ができたり、JPEG画像の編集・レタッチ機能をもった機種も出てきましたが、それでもパソコン上でできる現像・編集機能とはかなりの差があります。

 さらに写真印刷にも対応したプリンターも購入すれば、簡単にフォトブックの作成も可能となります。

 写真は画面で見ても楽しいですが、やはり紙にプリントしたものの方が、気軽に楽しめると思います。また、写した写真が紙の形で残ることで、さらに楽しみが増すのではないでしょうか。

 予算面での制約があれば、すぐにパソコンを用意しなくても良いと思いますが、いずれはパソコン購入も視野にいれることを強くお勧めします。