【新版】はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント(その2)

 前回は、【新版】はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント(その1)として、予算面やボディサイズ、電子ビューファインダーなどについて見てみました。今回は、第2回目となります。

ポイント6:イメージセンサーのサイズは?

ミラーレスカメラのセンサーサイズ
イメージセンサーのサイズ比較
 ミラーレスカメラでは、デジタル一眼レフと同様に、一般的なコンパクトカメラよりも大型のイメージセンサーを搭載しています。大きなイメージセンサーを搭載すれば、それだけ描写性能の向上につながるからです。

 現在、主に採用されているのは、APS-Cサイズのイメージセンサーで、キヤノンと富士フイルム、ソニーの一部機種が搭載しています。このサイズのセンサーは、デジタル一眼レフでも最も採用されており、レンズ交換式デジタルカメラの中では中心的な位置を占めています。

 ソニーの一部機種では、さらに大きなフルサイズのイメージセンサーを搭載したミラーレスカメラもあります。イメージセンサーの面積は、APS-Cサイズのものの2倍以上になりますので、解像力や高感度性能の点でより有利となります。

 パナソニックやオリンパスが採用しているマイクロフォーサーズは、APS-Cサイズよりも一回り小型で、フルサイズのイメージセンサーを基準にすると、センサー面積はちょうど1/4になります。

 ニコンの1システムは、さらに小型の1型イメージセンサーを搭載していますが、このセンサーサイズは高級コンパクトカメラの中でもとくに描写性能を重視したカメラに多く採用されていますので、描写力の点では不足はありません。

 いうまでもなく、どのミラーレスカメラでも、コンパクトカメラとは違う画像を得ることができます。ですから、とくに描写性能やコンパクト性にこだわるのでなければ、イメージセンサーのサイズはあまり気にせずに、むしろデザインや機能、システム資産などをメインに選択されることをお勧めします。

ポイント7:カメラメーカーの選び方は?

イメージセンサーのサイズに比例するカメラシステムのサイズ
イメージセンサーのサイズに比例するカメラシステムのサイズ
 すでにデジタル一眼レフカメラやフィルム一眼レフを持っている方であれば、カメラメーカーの選択は悩むところではないと思います。ニコンユーザーであれば、Nikon 1システムが第一候補になるでしょうし、キヤノンユーザーであれば、EOS Mシリーズ、ソニーやミノルタのユーザーはαシリーズ、ということになると思います。もちろん、フォーサーズ規格のデジタル一眼レフを使っていれば、マイクロフォーサーズの中からの選択をまず検討すべきです。

 各メーカーとも、一眼レフ用のレンズを装着できるマウントアダプターを用意していますので、お持ちのレンズ資産をミラーレスカメラでも活用することができます。

 ただし、メーカーやレンズによっては、オートフォーカスが利かなかったり、手ぶれ補正がなかったりといったこともあります。たとえば、ソニーやミノルタのデジタル一眼レフはボディ内での手ぶれ補正を搭載していましたので、レンズには手ぶれ補正機能がないものがほとんどです。αシステムの中には、ボディ内に手ぶれ補正機能を搭載していない者もありますので、注意が必要となります。

 多くの方は、こうした一眼レフ時代のレンズ資産を持っていない方だと思いますので、あまりメーカーにこだわる必要はありません。カメラ本体やレンズの機能やデザイン、価格で選ばれても後悔されることはないと思います。

 メーカー選択のポイントとしては、画質とカメラシステムのサイズのどちらを優先するのか、ということになります。現時点で、フルサイズのイメージセンサーを搭載したミラーレスカメラをリリースしているのはソニーだけですので、画質最優先であれば、ソニーのα7またはα9シリーズから選ぶことになります。

 逆に、コンパクトなボディサイズを優先されるのであれば、やはりニコン1システムか、マイクロフォーサーズ陣営のパナソニックやオリンパス、といった選択になりますし、描写性能とシステムサイズのバランスをとるのであれば、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したソニー、キヤノン、富士フイルムが選択対象になってきます。

ポイント8:液晶画面は可動式?固定式?

ニコン V3 のチルト可動液晶
ニコン V3 のチルト可動液晶
 最近のミラーレスカメラは、上下に動くチルト可動の液晶画面や、可動軸を2軸以上搭載したバリアングル可動の液晶を搭載しているものが増えていますので、基本的には可動式の液晶モニターをもったミラーレスカメラからの選択になってくると思います。

 可動式液晶モニターのメリットは、液晶モニターを反転させて「自分撮り」ができることにありますが、もちろんそれだけでなく、たとえば液晶画面を下向きにして頭上にカメラを掲げると、他の人の頭にじゃまされない画像を得ることができます。また、上向きに画面を設定すると、地面に寝転がらずにローアングルの写真を撮ることができます。このあたりは、ペットと同居されている方や小さな子どものいる家庭では、必須の機能と言えるかもしれません。

 最近のミラーレスカメラの液晶画面は、タッチ式操作に対応しているものも増えています。このあたりは好き好きもある部分ですが、やはりタッチ操作に対応しているミラーレスカメラの方が、直感的な操作の点では有利であるように思います。

 どちらにしても、触ってみることで実感することも多くありますので、できるだけ店頭でいろいろ操作されてみることをお薦めします。




ポイント9:無線LAN(Wi-Fi)は必要?

 現行機種から選ぶのであれば、ほぼすべてのミラーレスカメラには無線LAN(Wi-Fi)機能が搭載されていますので、あまり気にする必要はないと思います。最近は、撮影した写真をSNSで活用することも増えており、スマートフォンやネットに簡単にアップできるよう、各社ともいろいろと工夫をしています。

 Wi-FiやNFCなどの機能はまだ進化途上にあり、メーカーや機種によってできることに違いがあります。もし、スマートフォンとの連携を重視されるのであれば、できる内容をしっかり確認されることをお勧めします。

 Wi-Fi機能は、スマートフォンと直接接続する方式と、その場にあるWi-Fi網を利用して接続する方式とがあります。ほとんどの機種は両方に対応していますが、できる内容は微妙に違っていますので、そのあたりも選択のポイントになってきます。

ポイント10:ボディだけ?レンズキット?

Canon EF-M 18-55mmF3.5-5.6 IS STM
Canon EF-M 18-55mmF3.5-5.6 IS STM
 ミラーレスカメラはレンズ交換式のデジタルカメラであり、当然ですがカメラ本体だけでは撮影はできません。「はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント(その1)」でも触れましたとおり、最初に購入するミラーレスであれば、まずは2本のズームレンズがセットになったダブルズームレンズキットでの購入をお勧めします。

 後からレンズを単体で購入するよりも、概ね半額程度でレンズを揃えることができますし、レンズキットにセットされているレンズは、描写性能の点でも優れたものが多く、コストパフォーマンスの点でもお薦めです。

 もし、予算面での制約があったり、買おうとしているカメラ本体にはダブルズームレンズキットが用意されていない場合には、標準域の画角をカバーしたズームレンズ(35mm換算で概ね28mmから70mm程度の画角をカバーしたズームレンズ)が付いたレンズキットが次善の選択肢となります。

 レンズキットに付いているズームレンズをバカにする人もいますが、キットレンズで撮れないシーンは限られています。カメラメーカーとしても、キットレンズは一番数が出るレンズですので、設計にも多くの予算が投入されており、中には驚くような描写性能を発揮するレンズもあります。ですから、迷うことなく、レンズキットでの購入を強くお薦めします。