【新版】はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント(その1)

 夏が終わり秋が深まってくると、運動会やお祭りをはじめ、イベントの季節が始まります。一年の中でも、とくにカメラが活躍する時期ですから、この機会に本格的なレンズ交換式カメラの購入を考えている方も多いのではないでしょうか。

 最近は、スマートフォンのカメラ機能もレベルアップしていますので、日常的な記録であれば、それで十分かもしれません。スマホのカメラも普通に1000万画素を超えており、中には光学ズームを搭載したものも出てきています。

 しかし、大切なシーンであれば、やはりレンズ交換式カメラで撮ることを強くお勧めします。

 撮ったままの写真をスマートフォンやパソコンの画面に表示させるだけであれば、大きな差は感じないかもしれませんが、たとえばA4サイズの紙にプリントしたり、メイン被写体をトリミングで目立たせたり、明るさや色味などをイメージに合わせたりといった楽しみ方をするのであれば、スマートフォンのカメラでは力不足と言わざるを得ません。

 これまで多くの方々のカメラ選びのお手伝いをさせていただいてきましたが、「初めてのミラーレスカメラ購入」の相談を受けたとき、必ずお伝えする項目をまとめてみました。あなたのカメラ選びに少しでも役立てば幸いです。

ポイント1:予算を考える

 ミラーレスカメラは相対的に安くなってきたとはいえ、まだまだ気軽に買える金額ではありません。カメラ選びにあたって、まず気になるのは「予算はどのくらい必要?」ということだと思います。

 せっかくカメラを買うのですから、スマートフォンの写真とは異なるクオリティが得られなければなりませんが、そのためにいくらかかるのか。大まかにでも心づもりが必要です。

 とりあえず、一通りの撮影ができるミラーレスカメラとレンズを初めて購入する場合であれば、5~6万程度の予算があると良いと思います。これから本格的にカメラ撮影を行うということで、ある程度予算面での余裕があるようでしたら、10万円が一つの目安になります。

 最近は、一部の上級機種を除いて、レンズがセットになったパッケージが用意されていますので、そこからの選択がコストパフォーマンスの点でも良いと思います。

ポイント2:カメラのサイズと重さ

Panaconic Lumix DMC-GM
Panaconic Lumix DMC-GM

 次のポイントは、「カメラのサイズと重さ」です。多くの方は、日常的にスマートフォンを持ち歩いていると思いますが、撮影のために「あえて」ミラーレスカメラを持ち出すのですから、どの程度のサイズや重さまで許容できるか、ということをイメージしておく必要があります。

 イメージする上でのポイントは、日常的に持ち歩いて撮影したいのか、それとも休日やイベント時などに持ち出したいのか、ということになります。

 ミラーレスカメラは、デジタル一眼レフと比べると概ね一回り以上は小型軽量です。また、カメラ・システムによるサイズの違いも、それほど大きくはありません。それでも、コンパクト性を重視したカメラ・システムと、プロカメラマンがハードに使える本格的なシステムカメラとでは、サイズや重さは倍以上も違います。

 もし、小型軽量性を重視されるのであれば、パナソニックやオリンパスが展開しているマイクロフォーサーズや、ニコンの1システムからの選択がお薦めです。

 逆に、サイズよりも描写性能や機能を重視されるのであれば、フルサイズやAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したソニーやキヤノン、富士フイルムなどが候補に上がってきます。

 なお、たとえばマイクロフォーサーズのイメージセンサーを搭載したミラーレスカメラを見ると、パナソニックのDMC-GM1のようにカメラボディが173gしかないものもあれば、DC-GH5のように645gもあるカメラもあります。しかし、持ち運ぶときのことを考えると、カメラ単独ではなく、システム全体での重さやサイズが重要となってきます。とくにレンズの大きさは、対応するイメージセンサーの大きさによって概ね決まってくることに注意が必要です。、




ポイント3:動くものの撮影を重視?

 
 ミラーレスカメラの性能も格段に強化されてきていますので、デジタル一眼レフで撮れてミラーレスカメラでは撮れない撮影シーンは、ほとんどなくなってきました。

 それでも、オートフォーカス性能については、システムごとの差が残っており、とくに動いている被写体への追従性では、カメラによって使い勝手に違いがあります。もし、そうした撮影シーンで多用するのであれば、イメージセンサーが比較的小さいニコン1システムや、マイクロフォーサーズの製品を第1候補に考えると良いと思います。

 最近のミラーレスカメラでは、「像面位相差方式オートフォーカス」を搭載するものも増えており、現行機種の中から選択するのであれば、オートフォーカス性能に以前ほど大きな差はありません。また、それほど動きの激しくない被写体や、止まっているものの撮影がメインであれば、システムごとの違いはほとんど感じられないと思いますので、画質や機能など、他の要素を重視しても後悔されることはないと思います。

ポイント4:電子ビューファインダーは必要?

ニコン V3 電子ビューファインダー
ニコン V3 電子ビューファインダー
 ミラーレスカメラには、電子ビューファインダーを内蔵しているカメラと、内蔵していないものに大きく分かれます。内蔵していないカメラでも、オプションで電子ビューファインダーに対応しているものもあります。

 電子ビューファインダーのメリットには、カメラをしっかり構えて撮影できることと、日中の明るいシーンでも被写体の状態がクリアーに見えることなどがあります。とくに望遠域での撮影では、液晶モニターを見ながらでの撮影では構図づくりが容易ではなく、手ぶれもしやすくなります。また、最近は液晶画面もRGBW採用のものや有機ELパネルを採用したモニターも増えてきており、以前よりは画面も明るくなっていますが、それでも日中の屋外では視認しずらいと思います。

 逆に電子ビューファインダーを内蔵することで、ボディ全体が大きく、重くなってしまいます。当然ながら電子ビューファインダーの分、価格面もアップします。電子ビューファインダーをオプションで外付けできるカメラもありますが、追加購入した場合には概ね1~2万円程度はかかってしまいますので、このあたりは最初からしっかり考えておく必要があります。

 結論から言えば、はじめて買うミラーレスカメラということであれば、電子ビューファインダーはなくてもかまわないと思います。スマートフォンもそうですが、最近は液晶モニターで確認しながら撮影するスタイルも一般的になっており、むしろファインダーを使った撮影の方が少なくなっているかもしれません。

 ただし、本格的にカメラでの撮影を楽しんでいこうと思っている方や、望遠域や動画撮影を多くされる方は、電子ビューファインダーを内蔵したカメラやオプションで外付けできるミラーレスをお勧めします。

ポイント5:現行カメラ?旧型カメラ?

 ミラーレスカメラは未だ進化過程にありますので、新しい機能を搭載したり能力を強化したカメラが次々とリリースされています。とくにエントリークラスの製品は、毎年モデルチェンジをする傾向があるようです。一時と比べると、進化のスピードはややゆっくりとしてきましたが、それでもまだまだ描写力や機能面での進化は続いています。ですから、予算面で余裕があれば、できるだけ現行機種から選択されることをお勧めします。これから愛着を持って長く使い続けるためには、やはり現時点で入手できる最新モデルの方が望ましいからです。

 ただし、機種によっては、たとえばデザインをブラッシュアップしただけのような「マイナーチェンジ」のカメラもあります。そうしたカメラであれば、進化ポイントをしっかりと確認した上で、前のモデルを選択しても良いと思います。

 最近の進化のトレンドは、オートフォーカス性能の強化や、4K動画撮影への対応、スマートフォンとの連携機能の強化といったところが中心です。とくにオートフォーカス性能は撮影に直結する部分ですので、使い勝手に大きく影響してくると思います。

 最近は、旧機種を併売するメーカーも増えてきました。旧機種は価格面ではメリットがありますが、やはり1世代前くらいまでの製品の中から選ばれることをお勧めします。

【新版】はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント(その2)